新卒社会人にとって、会社の職場は様々な年齢層の大人がひしめく魔境なのかもしれません。
学生時代は、同年代との付き合いがほとんどでした。
就職した直後は、研修などで同期は一緒に行動しますが、配属されたらバラバラです。
職場によっては新人配属がなされず、高齢化が進み、話の合う若い20代の社員がほとんどいないようなところもあるようです。
面倒を誰もみてくれない
そんな極端でなくても、年齢の高い世代の比率が高い職場は多いのが現状です。
20代にとって一回り離れた30代や、ほとんど会話したことのない40代、親のような50代とコミュニケーションをとるのは至難の技です。
若手の社員の面倒を見るのは、上司や職場の先輩の仕事です。
ところが、こうした人たちが忙しすぎて、手が回らない状況が起こっています。
先輩たちは、残業規制(残業時間の上限値が定められて、その時間以上は働けない)に縛られています。
後輩の面倒を見ていたら、自分がやらなければならない仕事が手につきません。
一方の上司も、管理業務だけでなく、自身にも仕事が割り当てられているため、同じように面倒を見れません。
必要な研修プログラムが組まれて、職場ではある程度自律的に仕事ができるのが理想です。
しかし現実は、OJT(On the Job Training)という名前で、育成指導を現場まかせにしていることが多いのです。
OJTは、トレーナー側に十分な研修をし、一定以上の役割として担わせないとうまく機能しないものです。
孤立から抜け出すための「早めの質問攻め」
結果として、若手が職場で孤立を感じるような状況になっています。
名ばかりのOJTの中で設定された仕事を、どうやってこなすのか、なかなかの難題です。
本人にとっても、上司や先輩といったグループにとっても、こうした状況をうまいこと切り抜けるにはどうしたらいいでしょうか。
正解といえる行動は、指示を受ける時に、たくさん質問をすることです。
上司や先輩にとって、一番困ることはなんでしょうか。
それは、仕事の納期になってから「できない」ことを相談されることなのです。
納期を過ぎてからでは、なんぴとたりともフォローができません。
また、仕事を納める先との調整や、上位マネジメントへの説明など、そうでなくとも忙しいところへ追加の仕事ができてしまいます。
そんなことになるなら、しっかりと仕事を受ける前に話をして、納期リスクを感じてもらっておいた方が断然よいのです。
話をする時は、上司や先輩の指示の通りに理解するよう努めることが大事です。
自分の言葉に置き換えることも大事ですが、自分の経験に寄せすぎずに、相手の意図を極力拾うことがコツです。
話を聞く段階ではイメージできない部分が残ると思います。
そこについては、具体的な過去の例や、マネができるものをもらいましょう。
学校の先生と異なり、合理的な要求には驚くほど簡単に聞き入れてくれるでしょう。
それが上司や先輩の仕事の効率化(若手の仕事がはかどること)に繋がるからです。
逆に言えば、このように捉えない、上司・同僚・会社は間違えています。
うまく仕事を進められないあなたではなく、会社が間違えているのです。
もし、今の職場で、上記のような対応でないならば、悪いのはあなたではなく、職場です。
会社の相談室のような場所か、人事部に相談するといいでしょう。
もし、そうした相談場所に困っていたら、「職場の相談」で検索すると、厚労省や各種相談窓口がわかります。
もちろん、ずまっちも相談に乗ります。下記TwitterアカウントにDM頂ければと思います。
@Over50Reborn
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