50代まで会社勤めをしてきたあなた。
バブル入社だった人、氷河期世代の人。
乗り越えてきた時代は様々でしょう。
そんな50代の会社員に等しく求められるのが「退職」です。
どんなに優秀で有能でも、ほぼ例外はいません。
そして退職とともに、あなたは次に進む道を自分で選ばなければいけません。
今考えられる進む道について、私の考えをお伝えしたいと思います。
自己紹介をさせてください。
私は、売り上げ1兆円超えの大企業の管理職として、多くの退職者を見てきました。
50代になってから定年退職した方、早期退職を選んだ方、より若くして転職した方を見てきました。
退職をした後も交流を続けている人が多く、そのおかげで状況をつぶさに見ることができました。
見えてきた退職後の選択肢をご紹介しましょう。
定年退職では少数派:異業界・異業種への同じ職種で転職
転職、といえばこの部類でしょう。
商品企画や開発といった職種だと特に顕著です。
データサイエンティストやレガシーなシステムのメンテナンス、アプリの開発など、どの業界・業種でも必要な職種・人材であれば引く手あまたです。
ただ競争も激しく、転職時の査定も厳しい。
だいたい、何十社も書類選考で落とされた!なんて聞きます。
ただなぜか転職エージェントはせっせとこのタイプを推します。
叶わぬ夢か:関連会社に転職(天下り的な)
大企業でそれなりの役職になった人は、定年退職後に関連会社に転職するケースは多いです。
親会社から子会社への転職ですね。
親会社がお客さんになるようなケースは特に多い印象です。
子会社の元上司から営業されたら断りにくい状況を作れるからでしょうか。
あからさまですが、実際にそこそこあります。
私の職場でもかつての部長が、常駐委託担当として同じフロアに着任することがありました。
オススメ:今の会社より小さな会社へ転職
まず私のオススメ、というか、少し狙いたいのがこの転職です。
ただ、まず大企業と中小企業に関するステレオタイプな捉え方は捨てた方がいいです。
その上で、中小企業にチャレンジする意義について説明しましょう。
まず、小さい会社の方が、解決すべき課題が小さいとか簡単だとか、
そういうことではありません。
昭和や平成の初期はITが浸透していませんでした。
一人でなんでもやる中小企業の生産性はとても低いと言われていました。
会計システム、人事管理システム、給与管理システム、
そんな各種ITシステムを導入した現代はそんなことありません。
各種の生産性を改善する対応が入っているんですね。
私が知る中小企業にも、便利なシステムが入って、生産性が著しく低いところはないようです。
だから、大企業で培った管理手法や生産性向上の施策を
持ち込めばOKのようなこともないでしょう。
そして、中小企業の管理職方が、大企業よりも決裁範囲が大きい
と思いがちですが、そうでもないようです。
大きな組織だからこそ権限委譲が行われている大企業と、
ある程度社長・役員クラスで見渡せる中小では、
同じ課長で言えばはるかに大企業の方が責任も実は権限も大きいものです。
え?では大企業 to 中小企業の転職は
本人にとっても受け入れる企業にとっても
いいことないような。
いや、そんなことないのです。
中小企業では、組織の階層が浅いため、大企業にいたころよりも
ハイレベルなポジションにつけます。
それはつまり経営層の近くにいるということです。
決裁範囲が小さいかもしれませんが、
経営の真ん中で組織人と働き続けたい希望があれば、
同じような大企業へ転職するよりも、
この選択がよいと感じています。
オススメ:フリーランスでクライアントワーク
ふつうに「フリーランスになる」、というとこのタイプを指します。
ランサーズやクラウドワークスなどに登録されている案件に対応するタイプですね。
知人の紹介や、もといた会社のつながりで仕事を請け負うようなケースもあります。
未経験からでも比較的取り組みやすいと言われています。
実際に、安価で小粒な案件も多く、そうした案件を数多く積みかねて経験を積めます。
案件数を重ね、クライアントからの信頼を得られれば、売り上げの見通しもたつようになります。
私の場合、小さなプログラミング案件からシステム構築プロジェクト案件まで
に対応できるようになることがゴールだと考えています。
一方で、マッチングサイトの場合は、競合がいますので、
実績と信頼を勝ち取るまではそれなりに時間を要するでしょう。
私自身が狙う、一番のオススメはまた次回お知らせしましょう。
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