「あなた、何ができますか?」
この問いに明確に答えられるようになる。
それが、50代会社員が副業前にまずすべきことです。
そのためには自分の強みをまず3つ書き出すことです。
そしてその強みを商品に見立てて売り文句(キャッチコピー)を考えてみましょう。
強みを自覚している会社員は少ない
再就職の面談で「何ができますか?」と問われた50代が「部長ならできます」と答えた、という有名な笑い話があります。
でも日本企業に勤めている人の多くは、実はこれを笑えない。
社内で「○○のことなら」と呼ばれていれば強みを思い浮かべられるかもしれません。
しかし、ほとんどの人はそうした得意領域を明確に持っていません。
転職や副業を考えるなら、自分の得意を明確に意識して言語化して、お客さんに伝えられるようになりたいですよね。
存在自体に価値が出る有名人ではないあなたが、どうやって報酬を得る仕事をするのか。
その領域を選ぶにあたってまず必ずやらなければいけないファーストステップです。
キャリアを棚卸して[強み]を絞る
転職サイトなどに登録するときに、職務経歴書を書きます。
書いたことがない方は是非一般的なフォーマットを確認してみてください。
そこには、こんな項目を書き込むようになっています。
- 職務経歴:これまで経験してきた仕事内容のリスト
- 活かせる経験・知識・技術:上記の中で特に強みや売りになる業務経験
活かせる経験・知識・技術では、こんな感じの記載をするのだと思います。
開発プロジェクト管理・開発組織マネジメント業務
10億円規模のシステム開発のプロジェクトマネージャー。100名規模の開発チームをマネジメントし、プロジェクト推進チーム、マーケティング部門、事業部門、法務・知財部門と仕様・スケジュール・コスト調整を実施して、商品開発した経験が5年ある。
中堅・若手メンバーの育成・教育
育成重点メンバーの選定から育成計画立案、実施をして、部門の中核となる中堅・若手メンバーの計画的な育成を5年経験しました。昇格試験指導、部門内のメンバー評価の運用を管理職として5年間経験した。
自分の価値、強みとは、ここに書かれるような活かせる経験からそのまま抜き出せることが多いです。
例えば、前者であれば、
- 10億円以上規模のシステム開発プロジェクトのマネージメント経験が豊富で、特に納期と予算管理に強みあり。
などと記載するのがよいと思います。
[強み]を求めるのは誰なのか
あなたの強み=売りを、商品だと見立てたとき、お客さんになるのは誰なのでしょうか。
インターネットのない時代には、お客さんがどこにいるか、という要素がかなり商売の幅を狭めていました。
よく言われる例では、全国に200名ファンがいるアーティストがいたとして、昔はとても食べていくことはできませんでした。
しかし、今ではネットの力が借りて、SNSでファンはつながり、アーティストに対価を支払うのも容易になりました。
大事なことは、場所の制約を取り除いてマーケットを広く考えること。
そして、十分にあなたの強みが強みとして受け入れられるマーケットの大きさになるように調節することです。
先ほどの例で言えば、どんなシステム開発に強みがあるのか。
開発手法に差別化ポイントがあるのか、オフショアとのコミュニケーションにあるのか。
強みのポイントと、お客さんの層の広さを調節して考えることが重要になります。
まとめ
経済的な独立を目指す50代の会社員にとって一番重要なことは、
「自分に何ができるのか」
を相手にわかりやすく伝えられるようになることです。
これを適切な相手にぶつけられれば、副業は大きなものに育つでしょう。
強みの選定は千差万別です。
ひとりひとりキャリアが違うように、出てくる強みは異なるのが当たり前です。
だからこそ、自分だけの強みをしっかりと把握していくことが、巷でよくいわれる自己ブランディングにつながるのです。
さあ、はじめましょう。
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