役職定年とは、大体55才になると責任ある役職から自動的に降りるという人事制度です。
ただ55才になると管理能力が低下することが科学的に証明されたという事実はないようです。
役職定年は必要な制度
目線を会社側に設定してみます。
定年制度が70才に近づきつつあります。
人生100年時代ともいわれ、健康寿命が伸びれば、生活費を賄うために、これまで以上に高齢な就業者が増えていきます。
終身雇用を前提にした場合、40代で管理職になった人が、定年の70才までそのまま管理職でいることになります。
もちろん、幹部社員であれば、そういうこともあるでしょう。
ほとんどの社員は、そうではありません。
ポストの数も限られています。
会社が生き残るには、優秀な若手を登用して、動きの早い社会に対応したいものです。
そうすると、年齢で区切ってどんどんポストを空けていく必要があるわけです。
また、年功序列で上がった給料が高止まりすることも大きな問題になります。
フリーライダーと呼ばれる真面目な50代
一方で、社員目線で見てみます。
以前の記事で、役割と実態が合わない50代社員の話をしました。
課長級になっても、職人肌気質で黙々と仕事をする人がいます。
職人肌気質は悪いことではありません。
しかし、リーダーとして、若手育成やリーダーシップの発揮などを放棄するケースは見過ごせません。
そうした意識が欠落している社員を、会社はそのまま抱え続ける余裕がなくなっています。
本人は質の高いを仕事をしているつもりですが、会社側がそこを評価してくれないケースです。
少し前から、そうしたシニア社員をフリーライダーなどという呼称で揶揄する風潮もあります。
あなたは、フリーライダーになっていませんか?
どんなに専門知識が豊富でも、あなたの役割として求められるものと合わなければ、そう呼ばれている可能性があります。
なんとなく自分はフリーライダーかな?という自覚があるものです。
そうだとしても、あなたが真面目に働いているのであれば、堂々とやりきりましょう。
なぜなら、フリーライダーになってしまうのは、会社側に責任があるからです。
詳細はまた別記事にて。
役職相応な働きをする50代
一方で、いやいや自分は役職相応な働きをしている、という人もいるでしょう。
役職定年でもっともモチベーションを落とすのは、こうした人たちです。
私の周りにも、55才で役職定年を迎えた方が多くいます。
多くは若手の指導、弱い領域のサポートなどをやっていきます。
ただ、今は職場に指導すべき若手が少ないんですよね。
さらには、それまで昇格試験の指導などを手広くやっていた役職者にとっては本当に物足りない。
職場での存在感を急激に失います。
それは、その人に実力があろうがなかろうが関係なくそうなってしまいます。
それまで、各種の人事情報が集まり、そうした情報の力を源泉に、部門をリードし、他部門と渡り合ってきた人たちです。
力の源泉を失い、徒手空拳で存在感を示すほど若くもありません。
そんな日々が55才でやってくるのです。
このタイミングで副業をそして起業へ
会社の置かれた状況を考えれば、フリーライダーも優秀な人も、みんな同じです。
もちろん、その会社での経験が豊かな50代をうまく使うことに越したことはありません。
しかし多くの場合ノウハウがありません。
だから生き生きと働く役職定年後を見たことありません。
あれだけ発言力があった人が、、と思うことも少なくありません。
責任の重さから解放されて、副業に時間を割くまたとないチャンスととらえましょう。
わたし自身は、役職定年まであと数年ありますが、前倒しで副業で稼げる体制を作り、早期退職をめざしています。
転職という選択肢も考えました。
しかし、重要なポストにチャレンジする強い意志がないのであれば、現職をやめる理由が見当たりません。
また、50代の転職は巷で言われているように、大変厳しい世界なことも承知しておく必要があります。
いっしょに進みましょう
ただ、不安もありますよね。
私にもわからないことや、不安なことがあります。
Twitterには、副業をはじめるためのヒントがたくさんあります。
若い人たちが、自分らしい生き方を確保するためにたくさんの工夫をしています。
こうした努力の様子を見れるのはとても楽しいものです。
その成果にあずかりながら、自分がしていることも発信していきます。
ご相談は、愚痴などなんでもお受けしてます。
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