糖質が高血糖をもたらし、結果としてインスリンが大量分泌され、低血糖に至る。 そうした血糖値の乱高下が、脳内のホルモン分泌の異常をもたらす。 そして脳内のホルモン異常が、体調の不安定をもたらす。
このような状況を”糖依存”といいます。
”糖依存”が、現代人の体調を壊す大きな原因のひとつであることは間違いありません。
糖依存以外の原因として、”スマホやSNSへの依存”があるといわれています。
仕事中に何度もスマホをチェックしてしまう。
知らないうちにメールをチェックしてしまう。
さらに、スマホ依存にある人は、仕事のストレスが回復しにくい傾向にあると言われています。
このように、糖やスマホへの依存は、体調の低下に大きく関わります。
にもかかわらず、なぜ人は依存から抜け出せないのでしょうか。
いつもの一服で糖対策【匠の糖煎坊】糖質もスマホも自然界に存在しないもの
スマホやSNSが、人工的なものであることは明らかです。
糖質は自然界にもあるものですが、とても希少なものでした。
希少なだけでなく、生き延びるために欠かせないものでした。
古代人が食べていた木の実は、現代の果物のように甘くはなかったと言われてます。
だから木の実からとれる糖の量はとても少なかった。
こうした希少な栄養を口にすると、脳は大量のドーパミンを分泌して、幸福感を与えてくれます。
甘い物を食べた後に訪れる精神が満たされた状態です。
別腹とか言ってまで食べようとする理由がここにあります。
スマホ依存は、古代人にとっては、情報の入手とコミュニケーションが生死を分けたことから、糖質をとったときと同じような快楽システムが刺激されることが原因だといわれています。
仕事中に何度も何度もスマホのSNSをチェックする人、職場にいませんか?
あなたもそうかもしれません。
「疲れた頭に栄養を」と言って甘いクッキーを片手にスマホをひんぱんにチェックするひとたち。
快楽システムへの刺激をやめられないひとたちということなんですね。
ドーパミンがひんぱんに脳内に分泌されると、ホルモン分泌の機能が低下していくんです。
本当にドーパミンを出したい時に出なくなったり、ドーパミンの効果が薄れてしまうのです。
ドーパミン分泌の大安売りを繰り返すと、周囲もそれに慣れて反応が鈍く悪くなるということですね。
自然界に存在しないものに反射的に作動する”超正常刺激”
糖をとると、幸福感を得られる。スマホチェックすると幸福感を得られる。
このような、人間が反射的に作動する状態を、鈴木祐著「最高の体調」では”超正常刺激”として紹介しています。
”超正常刺激”は、人間にもともとそなわっている本能を、もともと自然界になかったものが刺激してしまう状況です。
本能ですから、かんたんには抵抗ができない。
気づかないうちに、人工的なものに本能を刺激される状況です。
糖質やスマホという強い刺激は、明らかに人間に害を及ぼすケースです。
結果的に、ストレスとなり、あなたの「命を削っていく」ことになります。
もっと気にして、回避する努力をしないといけません。
簡単に満腹を得たいなら、炭水化物を口にすればてっとりばやいですよね。
コンビニに行けば、おにぎりや調理パン、中華まんなど安価で食事にしやすい商品がならんでいます。
脳が喜ぶ糖質が身の回りにあふれている。
何も考えずに生活していたら、本能的に、反射的に糖質を手にとってしまうのです。
何億人もいる人類で、糖質の危険性はまだごく少数の人にしか知られていません。
知っていても、体が痛くなったり、即座に命に関わらないから、糖質を手放すことができないのかもしれません。
しかし、健康を手に入れ、パフォーマンスを上げて、豊かな人生を手に入れている人たちの共通点が、糖質制限にあったら、あなはどうするでしょうか。
私を含めて、超正常刺激の甘いワナから逃れるスベを手に入れて、軽くて心地よい心と体を手に入れている人が増えていることも事実です。
では、どうすればいいのか。
簡単です。
それは、糖質やSNSを「断つこと」です。
”超正常刺激”の甘いワナから逃れる方法は「断つこと」
まず糖質です。
糖質として代表的なのは白飯です。
これを腹一杯食べるような食生活はまず改めないといけません。
クッキーやケーキなどの間食、コーヒーやコーラなどの甘味の強い飲み物もやめましょう。
私も糖質制限生活の初期には、かなり苦労しました。
夜になると、甘い物が食べたくなり、少しだけなら・・とクッキーなどをつまみました。
後からわかったことですが、単に糖質を抜いて栄養不足になっていたのです。
ご飯を抜いたら、代わりに卵2個を加えたり、魚一品を加えることにしました。
特に女性の場合は、鉄が不足すると、甘い物が食べたくなるメカニズムもあるようです。
抜いた糖質を、タンパク質や脂質できっちり補うことで、空腹感はなくなります。
それでも小腹すくと糖質に手が伸びる、という方には糖質の少ないチーズやナッツ類を間食でつまむことをお勧めします。
小腹を満たすだけでなく、ナッツは食物繊維や脂質が豊富にとれる食べ物としてオススメだから是非積極的に活用してほしいです。
どんな食べ物にどれだけ糖質が含まれるかは、最初はなかなかピンとこないかもしれません。
で糖質量を確認してください。
一方のSNS断ちの方が難しいかもしれません。
会社が貸与するスマホを自宅に持ち帰る人も多いでしょう。
24時間365日連絡を受けられる便利な世の中です。
しかし、使い方を誤れば、ストレスの元凶となります。
コロナウィルスが猛威を振るった後の世界では、リモートワークが主流になる業種も増えるでしょう。
そうした働き方の変化で、デジタルデバイスとどう付き合うのか。
プライベートと仕事をうまく切り替えることが、新しいストレス管理のテーマになるでしょう。
「最高の体調」鈴木裕著では、あらかじめSNSやメールをチェックする時間を決めておくこと方法が提案されています。
SNS断ちをした当初は、異性からふられたかのような反応を示すらしいです。
悲しみはそのうちに退屈とさびしさに変わり、しばらくすると穏やかな安らぎが取って変わる、というのです。
私の場合は、デジタルデバイスの依存度が低かったのか、そういう副作用もなくスムースにSNS断ちはできました。
”超正常刺激”という本能に下支えされた反応に打ち克つのためには、十分な知識と専門家のサポートが必要かもしれません。
もし、本人の意志だけでは難しいと感じたら、糖質制限治療をする専門医の門を叩くことをお勧めします。
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