私は、売り上げ1兆円超えの大企業で管理職をする50代です。
退職を目前に控えた同年代会社員の皆さんに、これからの30年を生き抜くための情報を発信しています。
今回は、最近よく耳にするブロックチェーン技術を応用した、身近な革新的な仕組みのひとつ「ファントークン」を紹介します。
スペインサッカーのFCバルセロナが2時間で1億4千万売り上げる
スペインのサッカーチームであるFCバルセロナは、ソシオと呼ぶサポーターに対してファントークンを販売し、なんとたった2時間で1億4千万円を売り上げたといいます。
年が明けた今年初旬には、大手の仮想通過の取引所が、バルサのファントークンの取り扱いを開始し、一般的に流通するようになりました。
バルサだけでなく、フランスのパリ・サンジェルマンや、イタリアのユベントス、ASローマ、ACミランなどの世界のサッカーのメガクラブは、続々とこのファントークンの販売に参入しています。
2021年にはJリーグやより下位カテゴリのクラブも参入
世界のメガクラブがファントークンの発行に参入する中、日本国内ではむしろ資金規模に恵まれないクラブが積極的に取り組みはじめました。
1月には神奈川にあるJ1の湘南ベルマーレが国内初のファントークンをフィナンシェで発行しました。
その後、こちらも神奈川のJ3クラブYSCC横浜が発行し4千万円を超える資金を調達しました。
予算規模が1億に満たないYSCCにとってこの額はとてつもなく大きいでしょう。
これを見た周囲のより下位のクラブもこの仕組みに続々参入し、予算規模以上の資金調達に成功したようです。
ファントークンが実現するものと従来型クラウドファンディングとの違い
ここからが本題です。
一体なぜファントークンは従来のクラウドファンディングでは調達できなかった額の調達に成功しているのでしょうか。
まず、ファントークンは、「クラウドファンディング2.0」と呼ばれています。
従来のクラウドファンディングは、支援者が提供した資金への返礼として、サービスや商品を提供します。
サッカークラブであれば、サイン入りグッズや特別な試合への招待などでしょうか。
商品開発の場合では試作品の提供などです。
一方「クラウドファンディング2.0」は、
支援者がブロックチェーンを使って実現した「トークン」を購入することで、
主催者が資金を調達します。
このトークンを「ファントークン」と呼びます。
従来型のクラウドファンディングとの違いの一番のポイントは、
支援者特典が「サービスや商品だけではなくトークンを受け取れる」部分にあります。
このポイントが、資金調達力を飛躍的に伸ばしている理由になっています。
トークンは継続的な価値を持つ
トークンは、商品やサービスのように具体的な形がありません。
なぜ資金調達に長けているのか。
トークンは形こそありませんが、取得した後に売買取引の対象にできるのです。
どういうことかというと、たとえば1トークン10円で買ったトークンを持っていたら、その後、そのトークンを手にしたいという人が急増し、価格が急上昇し、110円になったとします。
その時、トークンの所有者は、そのトークンを手放して、
価格差の100円を利益として手にすることができるのです。
商品やサービスを一度受け取ったら終わってしまう従来型のクラウドファンディングとの大きな違いおわかり頂けたでしょうか。
ファンにとってみれば、応援することイコール トークンの価値を上げることになるわけです。
もちろん一部を売却して、利益を手にすればますます応援対象が好きになるかもしれません。
まとめ
ファントークンは、コロナウィルスの影響で大きな打撃を受けたスポーツクラブに収益の大きな柱を提供しました。
売買する市場があり、そこでは価格が変動します。盛り上がれば価格が上がり、逆に下がることもあるのです。
顧客との継続的な関係を結ぶためのツールとして、スポーツ業界だけでなく、他のビジネスへの活用が注目されています。
自分で各種のトークンを売買して利益を上げてもいいし、この仕組みを自分の得意分野に活用してもいいでしょう。
今からファントークンに詳しくなれば、専門家になることも可能でしょう。
まずはFiNANCiEに登録してトークンを購買してみてはいかがでしょうか。
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